〜Story〜
「リディ」のお菓子は、私自身と妹の体調の不調がきっかけで生まれました。大切な人を守るため、体に優しくおいしいお菓子を作りたいと考えた結果、今のスイーツが形になりました。
<1つ目の出来事>
私は子どもの頃から食いしん坊で、おやつが大好きでした。食事の時間には腹時計が鳴り、どんなに遊んでいても食事の時間が来ると自然と家に帰っていたほどです。食への関心が強かった私は、大学で栄養学を学び、食が人の心身に与える影響の大きさを深く理解しました。
その後、お菓子の魅力にどっぷりハマり、バターや白砂糖、チョコレートをたっぷり使ったケーキを作る商品開発の仕事に就きました。どこよりもおいしいお菓子を作りたいと意気込み、作っては試食を繰り返しました。休みの日には洋菓子学校に通い、美味しいお菓子を食べるためにあちこち飛び回り、365日甘いものに囲まれて過ごしました。
しかし、11年間お菓子の開発に携わった結果、体調に不調を感じるようになりました。食後のお菓子やアイスを過食し、年々酷くなる花粉症や生理痛、イライラや落ち込みを感じ、体重が増えてむくんでいったのです。ある時、女性特有の病気の初期症状に気づき、ハッとしました。その時、大学時代に学んだことを思い出し、食事と生活習慣を見直し始めました。失っていたものに気づき、健康を取り戻すために生活を一新しました。
<2つ目の出来事>
妹が心の病気を患ったことが、次の大きなきっかけでした。彼女は強迫性障害を発症し、次第にその症状が悪化していきました。心の病気は見た目ではわかりにくく、最初は気づくことができませんでしたが、気づいた時には既に深刻な状態になっていました。身の回りのことができなくなり、唯一できることは食べることと寝ることだけでした。
その限られた生活の中で、私は「食」の大切さを改めて感じました。「食」というものが、どれほど心に力を与え、励ますことができるのかを考えるようになりました。妹を元気づけるために、私は「食」を通じて彼女を励まそうと決心しました。
その思いを込めて作ったのが、私たちのスイーツです。心を込めて作ったお菓子を、妹と一緒に食べることで、少しでも彼女の気持ちが楽になればと思いました。このお菓子が、誰かの心を温かくし、元気を届けるきっかけとなることを願っています。
<ReDayの由来>
「ReDay(リディ)」は、「RE start day(新しい始まりの日)」 と 「REset day(リセットの日)」 の造語です。リディのお菓子を食べた日が、皆さまにとって新たな一歩を踏み出すきっかけや、新しい自分に出会うきっかけとなればと思い、この名前を付けました。それが私の想いであり、米粉を使ったお菓子屋さんを立ち上げた理由でもあります。
また、おいしくてヘルシーなお菓子を提供するだけでなく、食を楽しむためのノウハウとして米粉のレシピ動画もお届けしています。
私たちのお菓子が、皆さまの日々に少しでも幸せをもたらし、笑顔を届けることができれば光栄です。リディは、笑顔と幸せをお届けするための場所であり、そんな場所を作ることができたことに心から感謝しています。いつも応援してくださる皆さまに、心よりお礼申し上げます。
ReDay(リディ)オーナー 石川智代